防災ノート_311を忘れない_小学校
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ふ 地震後、当時人口250万人の東京市では、130か所以上から出火しました。その日は、関東地方はたいふう台風の影響で強風が吹きあれていたため、火はまたたく間に広がりました。しん 9月1日深夜には、現在の台東区や墨田区を中心しぶ やくしぶ やくとする下町一帯は激しい炎に包まれました。当時は渋谷区道玄坂で台風の強風によって倒れタクシーを渋谷区道玄坂で台風の強風によって倒れタクシーをつうしんしゃ直撃した街路樹(提供:時事通信社)直撃した街路樹(時事通信社提供)しょうしつ木造の家が多かったため、そのほとんどが焼失しまへいせいごうごうへいせい[平成23(2011)年9月の台風第15号][平成23(2011)年9月の台風第15号]した。い 関東大震災の教訓を忘れない、そしてこの時期に多い台風への心構えの意み味も含めて、9月1日が「防災の日」に制定されました。 ごちゅうじとかいじひくひまひきおとみしきききいごきかちひまひひとかじふにほんばしおぼうさいじじょ1513かんとうじしんきょうふうおおあめとしがたりゅうどうろどせき土石流により道路まで流れ込んだ土砂や流木(大島町)しょうちょうへいせい[平成25(2013)年10月の台風第26号] 提供:気象庁ながこがつたいふうだいねんたいふうつよかぜたつまきとっぷうすすとしかいっきかんとうだいしんさいひろつよかぜかぜつよとうあまみずきょうが 都市化が進む東京では、雨水が地下にしみこ「(仮)救護所風景」 岡本帰一/画救護所でほっと一息つく親子の様子が描かれている。みにくくなっています。そのため、集中豪雨などがあると、ほとんどの雨水が川に流れ込み、みず水かさが一気に増し、浸水の被害が起きやすく防災の日なっています。あまみずひがいがつついたちきょうふうししゃぼくおおしままちどしゃりゅうきょうごうていとしがたすい がい[弥生美術館所蔵]かわすいがいきょうふうきょうふうつうしんしゃていていきょうじじねんねんがつがつとっぷうたおたつまき竜巻と見られる突風で倒れた樹木(埼玉県行田市)へいせいしょうちょう[平成25(2013)年9月16日] 提供:気象庁ねんがつしょわねんがわさいじょうきょうなかのくねんがつたおたおじじきょうたいふうだいたいふうだいさいたまけんじゅもくきょうにちていねんおうくきょうとうちゅうとうじわすかんとうだいしんさいしるさんかいしょうたいねんたいとうくりつしたまちふうぞくしかんしょぞうりょうかりふうけいきゅうごしょおやこひといきしょぞうしりょうこうけいえがおそとうじおもえがようすしょぞうしんとうじじんこうしんしょじょうしゅっきょういえひろついたちしんひがいがつやねたいふうはっせいやまどしゃがんせきもっとせかいことばなかはっせいしゅうちゅうながじきまん にんしゃおおあめひがいほしのたつこめいじつたきごかたまん にんとうふうたいとうくげんざいつつたいふうたいふうじきしゅうちゅうおおあめぶんがくみじかきごまいとしひとせかいひろかんとうだいしんさいきごあきたいふうしきょうかんとうちほうすみだちゅうとうどせきりゅうみずながきせつひとひがいおおのぞがつ妙正寺川の被災状況(中野区)おおへいせい[平成17(2005)年9月]震災回顧の手拭い:震災当時の光景が描かれ、「この恐ろしき関東の大震災を忘れずにいつも緊張致しませう」と記されている。「三回忌の当時ラジオが発展」とあることから大正14(1925)年以降のものと思われる。[台東区立下町風俗資料館所蔵]聞き伝へ 語りつたえて 震災忌43 台風や梅雨の時期の集中豪雨などによっておおあめ大雨が降ると、洪水、土石流、がけくずれなど防災トピックが発生します。とくに、恐ろしいのは土石流です。山の土砂、岩石が大雨などで流され、水とあらわ 世界で最も短い文学、俳句には、季節を表たに混じってどろどろになり、ものすごい勢いで谷す言葉「季語」があります。季語は、一つのながを流れてくるため、毎年のように大きな被害が俳句の中に一つ入れることが望ましいとさで出ます。れ、俳句の世界に広がりをもたせるものです。「震災忌」は、秋の季語。関東大震災が9月ついたち1日に発生したことにちなみます。星野立子※星野立子 明治36(1903)年ー昭和59(1984)年ごうう      俳人 高浜虚子の次女こ社国総理社 台風はとても広い範囲で強い風が吹き、中心にちか近づくほど、その風が強さを増していきます。その強い風によって、看板や瓦が飛んだり、家がこわれたりします。また、鉄塔や木などが倒れたり、やふねてん船が転ぷくしたりするなど、いろいろな被害をもしたまちいったいたらします。いえおお 竜巻は、突風を引き起こし、屋根やテントなどを吹き飛ばすことがあります。都京東[)区中央(火事の橋本日復興記念館所蔵資料]増えている都市型の水害防災トピック強風による被害死者・行方不明者は、10万人を超えました大雨による被害季語「震災忌」〈関東地震〉(強風・大雨・都市型の水害)

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