防災ノート_311を忘れない_高等学校
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噴火警報噴火警報(火口周辺)噴火予報火口警周報辺警報噴火警予報報 第第四三章章防防災災対対策策火口から居住火口から少し離地域近くまでれた所までの火口周辺火口から居住地火口周辺域近くまでの範囲の火口周辺居住地域及びそれより火口側火口内等(活火山であることに留意)対象範囲居住地域及びそれより火口側火口内等名称居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生、あるいは切迫している状態にある。居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生1すると予想される(可能性が高まっている)。居住地域の近くまで重大な影響を及ぼす(この範囲に入った場合には生命に危険が2及ぶ)噴火が発生、あるいは発生すると予(火口周辺規制)想される。火口周辺に影響を及ぼす(この範囲に入っ3た場合には生命に危険が及ぶ)噴火が発生、あるいは発生すると予想される。【伊豆大島、三宅島、八丈島、新島、神津島】4火山活動は静穏。火山活動の状態によって、火口内で火山灰の噴出等が見られる。(この範囲に入った場合には生命に危険が及5ぶ)(避難)【青ヶ島】火山活動は静穏。火山活動は静穏。火山活動の状態によって、火警戒が必要な居住地域での避難準備、避難行動要支援者の口内で火山灰の噴出等が見られる(この範囲に避難等が必要。入った場合には生命に危険が及ぶ。)。登山禁止、入山規制、居住地域の境界から山頂側への立入規制、危険な地域への立入規制等。火口周辺に影響を及ぼす(この範囲に入った場状況に応じて避難行動要支援者の避難準備等が必要。合には生命に危険が及ぶ。)噴火が発生、ある住民は通常の生活。いは発生すると予想される。居住地域の近くまで重大な影響を及ぼす(この火口周辺への立入規制等。範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ。)噴住民は通常の生活。火が発生、あるいは発生すると予想される。居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生すると予想される(可能性が高まっている。)。居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生、あるいは切迫している状態にある。(平常)(入山規制)(避難準備)危険な居住地域からの避難等が必要。これを受けて、都、町村等で構成される火山防災協議会において、対象6火山の火山避難計画を策定している。 三宅島では、現在は二酸化硫黄の放出が減少しているが、「火山ガスとの共生」を基本的な考え方とした安全対策を確保するとともに、東京都と国、三宅村が一体となって復興対策を進めている。●避難体制 火山噴火災害が起こると、火砕物(噴石や火山礫)の降下、火砕流、火砕サージ(高温・高速の砂嵐のような現象)、火山ガス、火山泥流・土石流、溶岩の流出などにより、広範囲にわたって住民に危険が及ぶ可能性がある。また、地殻変動で地盤が変形して建物がゆがんだり倒壊する危険があるほか、噴火による空気の振動(空震)で窓ガラスが割れることもある。 したがって、噴火の状態によっては、関係機関の協力や借り上げにより船舶を確保して島外へ避難することもある。昭和61年に噴火した大島では全島民1万人が約1か月(写真)、平成12年に噴火した三宅島では全島民3,800人が約4年半にわたって島外に避難した。 日本の活火山111のうち東京都の島しょ部に21の火山が存在する。うち8つの島に住民が住んでおり、その安全の確保は重要なテーマである。●東京都の噴火災害対策 東京の島しょ部の21の活火山のうち、大島、利島、新島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島には住民が居住しているため、離島という特質に応じた対策を講じる必要がある。 東京都の噴火災害対策は、過去の火山噴火災害の経験を踏まえた東京都地域防災計画(火山編)に基づいて策定され、毎年それらに添った総合防災訓練を、島しょ町村が合同で、火山噴火や地震、津波などを想定して実施している。●伊豆諸島の観測体制 東京都は伊豆諸島の各島(大島を除く。)に地震計や傾斜計などの観測システムを設置し、火山の状態を観測している。昭和61年11月に噴火した大島は、国や大学等の研究機関が重点的に観測網を構築している。 都の観測データは気象庁に提供され、各島にある研究機関の観測データと相互利用されている。●火山警報・予報 気象庁では、火山の活動程度に応じて、様々な情報を発表するとともに、特に活動が活発な火山に対しては、避難行動等の情報を示した「噴火警戒レベル」を定めている。都内の対象6火山については、平成19年12月に伊豆大島、平成20年3月に三宅島、平成30年5月に八丈島及び青ヶ島、令和元年7月に新島及び神津島に対して、下表のとおり噴火警戒レベルが定められた。(キーワード)レベル火山活動の状況住民等の行動及び登山・入山者等への対応対象6火山の噴火警戒レベル表1 大島・三宅島の噴火警戒レベル種別予報(警報特居別住噴警地火報域予)報※火山の活動状況に応じてレベルが変更されます。状況に応じて火口内への立入規制等大島:(三原山山頂火口から半径600m以内規制中。ただし、登山道・遊歩道を除く。)住民は通常の生活、火口周辺への立入規制等三宅島:(山頂火口から雄山環状線内側まで規制中)住民は通常の生活、状況に応じて災害時要援護者の避難準備登山禁止・入山規制等危険な地域への立入規制等警戒が必要な居住地域での避難準備、災害時要援護者の避難等が必要状況に応じて山頂火口内及び近傍への立入規制等。危険な居住地域からの避難等が必要1073-9 東京都の防災対策 火山災害4-9 東京都の防災対策 火山災害

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