1.地殻浅部の活断層による地震2.フィリピン海プレートの境界で3.フィリピン海プレートの内部で発生する地震発生する地震4.太平洋プレートの境界で発生する地震5.太平洋プレート内部で発生する地震(独立行政法人防災科学技術研究所資料から作成)(図1、図2、図4、「地震の発生メカニズムを探る」文部科学省)上がり、巨大な地震を引き起こす。こうして起こる地震を「海溝型地震」と呼んでいる(図2)。●内陸型地震(直下地震)の発生の仕組み 海のプレートの動きが陸のプレートを圧迫し、内陸部の岩盤のひずみが大きくなると、内陸部の地中にあるプレート内の弱い部分の断層が破壊されて地震が起こる。これを「内陸型地震」と呼んでいる。 海溝型の巨大地震に比べると規模は小さいが、局地的に大きな揺れを起こす。震源が都市直下の浅い所にある場合は大きな被害をもたらす。 内陸型地震は、二つのタイプに分けられる(図3)。[活断層による地震]地表近くの岩盤が破壊されて起こり、地表に破壊面が表れる(図3の1)。図1 日本周辺のプレート図4 陸地の地震が起こるメカニズム 地震には海溝型と内陸型がある。四つのプレートが複雑に入り組んだ境界に位置し、活断層も多い日本列島は特に地震が多い。●プレートテクトニクス 地球の表面は堅い岩盤に覆われている。卵に例えると薄い殻に当たり、10余りに割れていて、その個々の岩盤をプレートという。日本列島周辺では四つのプレートがぶつかり合っている(図1)。 フィリピン海プレートがユーラシアプレート及び北米プレートの下に潜り込み、更にその下に太平洋プレートが潜り込む構造で複数のプレートが接しているため地震が多く発生している。●海溝型地震の発生の仕組み 海のプレートが海溝やトラフ(細長い海底盆地)に沈み込むとき、陸地のプレートの端が巻き込まれる。やがて巻き込まれた陸のプレートの端が反発して跳ね図2 海溝型地震が起こる仕組み図3 内陸型地震の震源模式図■横ずれ断層■縦ずれ断層781-4 地震発生のメカニズム
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