高等学校版 防災ノート
9/54

9 原因別原因別原因別物的被害人的被害2地震※小数点以下の四捨五入により、合計が合わない場合がある。※揺れ等には、液状化、急傾斜地等の被害を含む。【首都直下地震】【海溝型地震】【活断層で発生する地震】都心南部直下地震(M7.3)多摩東部直下地震(M7.3)大正関東地震(M8クラス)建物被害194,431 棟161,516 棟揺れ等82,199 棟70,108 棟火災112,232 棟91,408 棟死者6,148 人4,986 人揺れ等火災3,666 人3,068 人2,482 人1,918 人負傷者93,435 人81,609 人揺れ等83,489 人74,341 人火災9,947 人7,269 人約 299 万人約 276 万人約 151 万人約 453 万人立川断層帯地震(M7.4)54,962 棟51,928 棟28,319 棟16,066 棟26,643 棟35,862 棟1,777 人1,490 人1,221 人556 人716 人775 人38,746 人19,229 人37,070 人16,672 人1,676 人2,556 人約 59 万人避難者帰宅困難者首都直下地震13分18秒(内閣府防災)東京の被害想定(東京都防災)活断層の地震南海トラフの地震首都直下で起こる地震P53ワークシートチェックリスト●被害想定(冬の夕方18時、風速8m/秒)●想定される最大震度の分布わが家の防災アクション知る動画をみるもっと詳しく 1 災害の特徴から考えよう南海トラフ地震に関する情報は、令和4年2月時点【図1】M7以上の地震を起こす可能性のある活断層(地震調査研究推進本部) 過去に繰り返し地震を起こし、将来も地震を起こすことが予想される断層を活断層と呼びます。【図1】は、M7以上の地震を起こす可能性のある関東地方の主な活断層です。東京都内では立川断層帯があり、調査が進められています。  平成7(1995)年1月17日に発生したM(マグニチュード) 7.3の兵庫県南部地震は、淡路島北淡町の長さ9kmの野島断層をはじめ、淡路島から神戸にかけての地下に伏在する活断層が動いて発生したものと考えられています。  日本には、このように大地震が発生した、あるいは発生する危険性のある活断層がたくさん見付かっています。国の地震調査研究推進本部ホームページには、全国の主要活断層帯と、それらの長期的な地震発生確率の調査結果等が示されています。国の地震調査研究推進本部では、東日本大震災をきっかけに、これまで、東海・東南海・南海の各領域において連動して発生する大地震に主眼を置いていましたが、もっと広い領域に広げて評価することにしました。過去の例を引き、様々な地震の発生方法を考慮した試案が示されています。  この南海トラフ全体を一つの領域とする地震の発生確率は、30年以内で70〜80%程度とされています。これを受けて東京都では、この地震による津波の島しょにおける被害について、最大で7〜30mの津波高を想定しています。 東京都は、東日本大震災を踏まえて策定した「首都直下地震等による東京の被害想定(平成24年公表)」及び「南海トラフ巨大地震等による東京の被害想定(平成25年公表)」を10年ぶりに見直し、令和4年に公表しました。概要は次のとおりです。 想定される地震の震源モデルは、フィリピン海プレート上面の深度についての最新の知見を反映させ、従来のものより約10km浅い見積りとなったことから、震源が浅くなり、震度分布も最大震度7の地域が現れるものとなっています。さらに、帰宅困難者の出現やエレベーター内の閉じ込めといった都市型災害の状況、区部の低地を中心とした液状化危険度の分布図も示されています。首都直下で発生が予想される地震

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る