高等学校版 防災ノート
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2地震1●●●13緊急地震速報について(東京都防災)「緊急地震速報」のしくみ「緊急地震速報」見聞きしたときの行動はワークシートに書きましょう調べる・まとめるもっと詳しく 1 災害の特徴から考えよう緊急地震速報とはワークシートダウンロードPDF版Word版地震が発生すると、震源からはP波とS波が同時に周囲に伝わります。このとき、P波の伝わる速度は5〜7㎞/sで、S波(約3〜4㎞/s)よりも速く伝わります。「緊急地震速報(警報)」とは、震源近くの地震計でいち早くP波を捉えて、震源の位置や地震の規模(マグニチュード)を推定し、強い揺れをもたらすS波の到達で、重大な災害の起こるおそれがあることを知らせる情報です。この情報を受信して、列車やエレベーターを素早く制御させて危険を回避したり、工場・オフィス・家庭等で避難行動を取ることによって、被害を軽減させたりすることが期待されます。ただし、震源が近いと緊急地震速報が間に合わないこともあります。 緊急地震速報は、地震の発生直後に、各地での強い揺れの到達時刻や震度、長周期地震動階級を予想し、可能な限り素早く知らせる情報のことです。緊急地震速報を見聞きしたときの行動は、「周囲の状況に応じて、あわてずに、まず身の安全を確保する」 ことが基本です。地震の強い揺れが来るまでの時間は、場所により異なりますが、数秒から数十秒しかありません。その短い間に、ものが「落ちてこない、倒れてこない、移動してこない」空間に身を寄せ、身を守るための的確な行動をとりましょう。緊急地震速報について調べよう

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