防災ノート~災害と安全~中学校版
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2 備えよう 5 応急手当 調べる・まとめる 自分たちでできる応急手当 応急手当の目的は、痛みや不安を和らげること、けがなどの悪化防止、生命を救うことです。手当てを迅速に行うことが回復を早め、生命を救うことにつながります。痛みや出血がある場合、また、やけどが重症な場合は、応急手当が済み次第、医療機関の治療を受ける必要があります。 出血があるとき 傷口にガーゼやハンカチなどを当てて圧迫し、心臓より高い位置に上げます。血がにじんできたら、さらに上から布で覆い、圧迫します。ビニールをまいて処置することで感染症防止になります。 骨折しているとき 骨折部位上下の関節をダンボール、雑誌、タオル、ネクタイなどを使って固定します。 やけどをしているとき 水道水(できれば流水。出ない場合はペットボトルの水など)で痛みがなくなるまで冷やし続けます。服の上からやけどした場合は、服は無理に脱がせず、服の上から冷やします。 搬送方法 傷病者を運ぶときは、背負う方法や、担架などを使う方法があります。担架は、原則として傷病者の足側を進行方向(上り坂では頭側を進行方向)にして、振動を与えないようにして運びます。担架がない場合は、板や毛布、衣類などを代用にして、応急担架をつくることができます。 搬送の原則 ・傷病者を搬送する前に、必要な応急手当を行います。 ・傷病者の望む姿勢(楽に感じる姿勢)で、搬送します。 ・傷病者を揺らさないように安静にして搬送します。 ・傷病者が転落しないように、安全に確実に行います。 背負う 担架などを使う ワークシートに考えを書きましょう 1 様々な状況に応じた、応急手当について調べましょう。

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