防災ノート~災害と安全~中学校版
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1 災害の特徴から考えよう 3 大雨・台風 知る 風水害の原因と対応 台風 台風は上空の風に流されて動き、地球の自転の影響で北半球では北へ向かう性質をもっています。そのため、通常東風が吹いている低緯度では西へ流されながら北上し、強い西風(偏西風)が吹いている中・高緯度に来ると速い速度で北東へ進みます。 梅雨前線・秋雨前線 春から夏への季節の移行期に、梅雨前線が日本から中国大陸付近にかけて出現します。地盤が緩んでいるときに大雨になると、土砂災害が起こりやすくなります。夏から秋にかけての季節の移行期には、梅雨前線と同じような気圧配置となり、秋雨前線が日本付近に出現して、長雨や大雨をもたらします。 線状降水帯 次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300㎞程度、幅20~50㎞程度の強い降水を伴ともなう雨域を線状降水帯といいます。 最新の気象情報に注意する 特別警報は、数十年に一度しかないような重大な災害の危険性が高まっている場合に出されます。この警報が出る前に安全な場所に移動する必要があります。警報は、重大な災害が起こるおそれのあるときに出され、該当する地域で警戒を呼び掛けます。自治体が発表する避難情報に注意し、必要に応じ速やかに避難します。注意報は、大雨や強風などによって災害が起こるおそれがあるときに出され、気象庁が注意を呼び掛けます。雨・風の影響を受けやすい地区では、早めの行動を心掛けます。 ハザードマップを確認する ハザードマップは、災害被害の軽減や防災対策のため、被害想定区域や避難場所、避難経路などの情報を表示した地図のことです。自分が住んでいる場所の浸水や土砂災害、液状化の危険性などを確認しましょう。

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