安全教育プログラム 第16集
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883 まとめ(1)  令和4年度と過去5年間との比較 全事故の約8割が、交差点と直線道路で発生している。交差点での事故者数は全体の約半数に達している。 登下校の時間帯に大半の事故が発生している。 自転車事故の主な原因は、前方不注意・後方確認不足や一時停止無視によるものである。 自転車運転中のヘルメットの着用率は、極めて低い。 新しい交通手段による事故の懸念が発生している。 電動キックボードなどの新しい交通手段に関〇   事故者数は、166人(R3:160人、R2:120人、R1:94 人、H30:74 人、H29:111人、過去5年間平均約111人)であり、事故者数は令和3年度に比べて約4%増加し、5年連続で増加傾向にある。〇  自転車の事故者数は142人(R3:139人、R2:102人、R1:78人、H30:63人、H29:84人、過去5年間平均約93人)であり、5年連続で増加傾向にある。自転車事故の大半は交差点と直線道路で発生している。発生時間帯については、登下校時が全体の92.6%(R3:89.2%、R2:90.5%)を占めている。事故の主たる原因は、交差点では「前方不注意・後方確認不足」、直線道路では「一時停止無視」であった。また、ヘルメット着用については、142人のうち130人が未着用、不明が12人であった。〇  二輪車の事故者数は16人(R3:19 人、R2:15 人、R1:10人、H30:10人、H29:19人、過去5年間平均約14人)で、微減であった。〇  自動車の事故者数は0人(R3:1人、R2:1人、R1:2人、H30:1人、H29:3人) であった。〇  徒歩の事故者数は8人(R3:1人、R2:2人、R1:4人、H30:0人、H29:4人)であり、過去5年間と比較して大きく増加した。〇  事故発生の月別状況は、5月、6月と11月、4月の順(R3:11月、12月、5月の順)に多く、それぞれ20人を超えている。次いで、15人を超えたのは7月と9月(R3:10 月、4・6月)であった。曜日別状況は、金曜日が最も多く39人、次いで、火曜日が32人であった。土日の発生数は少なく、特に日曜日は2人にとどまった。〇  負傷者は、事故者全体の 81.9%(R3:77.5%)であり、そのうち、重症者は15.1%(R3:28.2%)であった。 (2)  指導上の留意点 交通事故の結果、負傷する割合が極めて高い。重症の割合は半減したものの、回復までの学業への影響や後遺症の有無などが懸念される。また、加害事故の場合には、刑事・行政・民事上の責任を問われることから、交通事故が当事者やその家族等に与える影響を理解させ、交通安全に貢献できる資質や能力を育てることが重要である。現状 交差点の危険性や直線道路での不注意が事故につながることを理解させ、危険を予測し回避する能力を育てる。 警察署等と連携し登校時の安全指導や、下校時に注意喚起を行う。 「自転車安全運転利用五則」等、交通ルールの徹底を図る。 ヘルメット着用の努力義務化を踏まえ、ヘルメット着用に向けた指導を徹底する。する安全にかかわる知識の指導も行う。留意点

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