安全教育プログラム 第16集
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【参考】図1 交通事故死亡者数の推移東京都高等学校交通安全教育指導事例集 <第40集>第11次交通安全基本計画(令和3年度~令和7年度)2,000人を目標達成まで610人【死者数ピーク時】令和4年中の交通事故死者数について(令和5年1月4日警察庁交通局)【10,000人以下達成】【高校3年生誕生年】【参考】東京都内の交通人身事故発生状況(令和4年中)警視庁841 調査の概要(1)  目的 高等学校における交通安全教育には、自他の生命を尊重する態度を育成する指導内容・方法の研究・開発が求められており、その重要性は、これからの社会を形成する有為な人材を育成する上で、大いに注目されているところである。この要請に応えるため、都立高校生等の交通事故の実態を把握し、その対策を解明することを通して、交通安全教育の充実を図り、ひいては「安全文化」の創造につなげることを目的として本調査を実施した。(2)  ねらいと留意点 全国における交通事故死亡者数16,765人(昭和45年)をピークに、交通事故死亡者数は減少傾向となり、令和4年中(1月から12月)における交通事故死亡者数は2,610人となった(図1)。 東京都においては、新型コロナウイルス感染症対策としての外出自粛期間等が緩和され、コロナ禍前の日常が戻りつつある中、交通事故死亡者数は、前年比1人減の132人となった。幼児、小学生、中学生、高校生などの未成年者の事故死者数は3人で、うち高校生は0人であった。 しかしながら、令和3年3月に決定した第11次交通安全基本計画において道路交通の安全目標として掲げられた、全国の交通事故死亡者数2,000人以下を達成するため、引き続き研究・調査を進めていく必要があると考える。そのため、都立高校生の交通事故の実態を踏まえ、その防止対策としての指導内容・方法について、今までの成果を参考にし、継続性・整合性に留意しながら研究を進めた。(3)  分析の方法 事例分析の対象としたのは、令和4年度に各都立高等学校等から東京都教育委員会に報告があった交通事故である。それらを、事故発生時の生徒本人の状況(課程、学年、性別、交通手段、負傷の程度、全治期間など)、事故現場の状況及び事故発生前後の経過、事故による学校生活への影響などの観点から分析した。また、全体の状況、運転状況と事故との関連、違反の有無、道路状況と事故との関連なども細かく分析した上で、事故防止対策の手がかりを求めた。昭和45年16,765人平成8年9,943人平成19年5,796人令和3年2,636人【前年の数値】令和4年2,610人1令和4年度における都立高校生の交通事故の実態調査11 参考資料

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