安全教育プログラム 第16集
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2 「安全教育プログラム」は、都内全ての児童・生徒等が、生涯にわたって自身の安全を守るとともに他者や社会の安全に貢献できることを目指し、都内全ての公立学校が推進すべき安全教育の基本的指導事項、指導内容、指導方法等を示した指導資料である。理論編3災害安全目 標区分Ⅲ−Ⅰ火災時の安全Ⅲ−2地震災害時の安全 火災発生時における危険な状況を理解し、適切な行動ができるようにする。 地震発生時の危険と適切な対処について理解し、安全な行動ができるようにする。内 容①「おかしも」の約束や、避難経路、避難場所を確認すること。②火災の原因と危険について知ること。③火災に対する心構えと安全な行動の仕方を確認すること。④初期消火の方法を確認すること。①緊急地震速報の利用の心得を確認すること。②地震発生時の危険について知り、対処の仕方を確認すること。③集団で避難するときの「おかしも」の約束を確認すること。④避難経路、避難場所を確認すること。⑤家庭での地震の備えについて考えること。「落ちてこない、倒れてこない、移動してこない」Ⅲ−3火山災害時の安全 火山災害が発生した場合の危険を理解し、安全な行動ができるようにする。①安全な避難場所と避難の仕方を確認すること。②火山活動による危険を知ること。①風水害時の危険を知り、安全な行動の仕方を確認すること。②落雷に遭わない安全な行動の仕方を確認すること。③竜巻発生時の危険について知り、安全な行動の仕方を確認すること。④降雪時の安全な登下校の仕方を確認すること。⑤落雪が起こる仕組みや雪害の影響について知ること。⑥特別警報等、気象災害に関する情報について知り、活用すること。Ⅲ−4気象災害時の安全 風水害、雪害の危険を理解し、安全な行動ができるようにする。Ⅲ−5原子力災害時の安全 放射線による事故の危険について理解し、安全な行動ができるようにする。 災害発生時における避難所の役割とそこでの生活を理解し、自分にできることを実行できるようにする。①原子力災害による放射線放出と安全対策について知ること。②放射線の身体への影響について知ること。Ⅲ−6避難所の役割と貢献Ⅲ−7災害への備えと安全な生活 災害安全に関する意識を高めるために、避難訓練・防災訓練等の意義を理解し、積極的に参加できるようにする。ること。①避難所の役割を知ること。②避難所の生活を知り、自分たちにできることを考えること。③災害ボランティア活動に積極的に参加すること。④避難所となる学校や公的機関は、どのような備えがあるのかを知①地域の避難訓練・防災訓練に積極的に参加すること。②家庭での連絡方法を家族と相談し、決めること。③家庭での災害に対する備えに積極的に関わること。④応急手当の仕方を確認すること。⑤消防・警察・自治体等の公助の役割を理解すること。⑥消防団や自主防災組織の役割について知ること。Ⅲ−8弾道ミサイル発射時の安全 弾道ミサイル発射時の危険について理解し、安全な行動ができるようにする。①Jアラートを通じて緊急情報が流れること。②安全な避難場所と避難行動を確認すること。14させ深め、追究させる。指導を繰り返し、確実な定着を図る。安全学習(教科等における安全学習)安全を守る行動をじっくり考え安全指導(日常的·定期的な安全指導)1 学校における安全教育と安全教育プログラム かつて、各学校においては、「安全教育」の範囲が多岐にわたり、かつ個別的であるため、事例に基づいて行う応急的・緊急的な「安全指導」にならざるを得なかったという実態があった。事件・事故が発生したとき、緊急に各学校で一斉に児童・生徒等に対して注意喚起をすることは、学校における「安全教育」において大変重要である。 しかし、「安全教育」で身に付ける能力は、「応急的・緊急的な安全指導」だけで身に付くものではない。都内全ての児童・生徒等に、自らが危険を予測し、回避する能力や地域社会の安全に役立とうとする力を身に付けさせるには、都内全ての公立学校が、組織的・計画的に安全教育の3領域である「生活安全」、「交通安全」、「災害安全」の各領域について特定の領域に偏ることなく取り組み、バランスよく安全教育を推進することが不可欠である。 「安全教育プログラム」は、そのための考え方や計画等を示したものである。 安全教育を実施できる授業時数に限りがある中、都内全ての公立学校が、年間を通じて、全ての教職員が参画して、安全教育を推進するため、「生活安全」、「交通安全」、「災害安全」の三つの領域に取り組むことができるよう「安全教育プログラム」は、以下の三つの特徴をもつ。特徴1必ず指導する基本的事項 学校が何を指導しなければならないのかを安全3領域それぞれについて明確に示す。特徴2効果的な指導方法 限りある時間の中で、必ず指導する基本的事項を確実に身に付けさせるために安全教育を行う機会(場・時間)を示す。   5(1)「安全教育プログラム」の意義(2)「安全教育プログラム」の特徴「安全教育プログラム」の意義と特徴       「安全教育プログラム」で① 都内全ての公立学校③ 全ての教職員が参画② 年間を通じて④ 安全教育の3領域をバランスよく安全教育を推進する。特徴3年間指導計画 必ず指導する基本的事項を、年間を通して組織的・計画的に指導するための年間指導計画例を具体的に示す。

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