安全教育プログラム 第16集
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導 展 入開 まとめ9 安全教育の実践事例(災害安全①)指導の工夫 地震発生時にどう行動するかということは、入学と同時に当事者意識をもって対応していかなければならない課題である。スタートカリキュラムの導入と連動して早い段階から当事者意識をもたせ、毎月行う避難訓練と合わせて、年間を通じて進めていきたいと考えた。指導事例(3段階/4段階) 児童の学習状況●「行動マニュアル」を使って、避難場所、避難経路を確認し、災害用伝言ダイヤルの使い方を児童の変容●地震は学校や自宅にいるときだけではなく、登下校の移動中に発生する可能性があることを改めて理解していた。地震が発生したときにどう行動すればよいかを学習したことにより、自分の住む地域に目を向け、避難場所や避難経路を確認するなど、当事者意識の高まりが見られた。1 ねらい  家のまわりや最寄りの駅からの地図や「行動マニュアル」に記載した内容等を活用して地震発生時の避難について考える。2 指導の実際〇登下校中に地震が起こったらどう行動するかを考える。登下校中に地震が起きたら、どう行動する?〇地震時、地震直後、地震後の3つのフェーズに合わせ、自分の命を守る行動(災害から身を守る行動)を知る。○避難場所、避難経路を確認し、災害用伝言ダイヤルの使い方を知る。○登下校中は、基本的には自宅に戻ること、学校が近いときには、学校に来ることを確認する。○自宅にいるときに避難場所に避難するような大きな地震が起こった場合は、状況が落ち着き次第、学校に安否を報告することを確認する。○学校にいるときに大きな地震が起こった場合は、児童だけで帰宅せず、保護者のお迎えが必要なことを確認する。○本人と家族が電話やメール等で連絡がついたら、帰宅ルート、交通手段、待ち合わせ場所等について確認することを知る。○保護者と一緒に書いた「行動マニュアル」を見ながら、途中、余震などで被災した場合は、近くの避難場所に避難することを確認する。〇学習を振り返り、学校や自宅にいるときだけではなく、登下校の移動中に地震が発生した際、学んだことをどのように生かしていくかを考える。知ることにより、理解を深める様子が見られた。◎避難訓練を通して学んだことを振り返り、地震発生時の危険と適切な対処について再度確認する。◎地震時➡緊急地震速報が出たら、ものが「落ちてこない」「倒れてこない」「移動してこない」場所で身を守ることを確認させる。◎地震直後➡どのような行動を行ってきたか発表させる(○お○か○し○もの確認)。門や塀には近寄らないよう指導する。◎地震後➡正しい情報を集め、確かな行動をとるように促す。◎「行動マニュアル」の裏面を見ながら「171」の使い方を確かめる。◎学校にも公衆電話があることを確認する。◎学校への安否連絡、帰宅の際の手順を確◎普段から避難場所を調べ、家族で話し合認する。っておくことを伝える。■家のまわりや最寄りの駅からの地図や「行動マニュアル」に記載した内容等を活用して地震発生時の避難について考えている。6161○主な学習活動◎支援・留意点 ■評価

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