安全教育プログラム 第16集
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8 安全教育の計画例(小学校)安全教育に関する法令等生活安全各学年の指導方針生活や行動等の安全管理(対人管理)教職員の校内研修目指す児童像安全教育の目標を実現するための基本方針安全学習及び安全指導の指導方針等学校の教育目標安全教育の目標交通安全安全管理との関連学校環境(対物管理)推進組織及び評価学校の現状等育てようとする資質や能力及び態度災害安全関係する教科等事件・事故や災害発生時の危機管理家庭・地域・関係機関との連携 ○学習指導要領総則 「安全に関する指導」○学校保健安全法第27条○第3次学校安全の推進に関する計画○東京都教育ビジョン(第4次)基本的な方針6「健やかな体を育て、健康で安全に生活する力を育む教育」○区市町村、教育委員会の教育目標・教育プラン<低学年>安全に行動することの大切さを理解し、安全のためのきまり・約束を守れる子<中学年>様々な危険の原因や事故の防止について理解し、自ら安全な行動をとることができる子<高学年>様々な場面で発生する危険を予測し、進んで安全な行動ができる子○各教科…安全教育の視点を生かし、より具体的に生活と関連した理解を図る。○特別の教科道徳…各内容項目を確認し、安全教育との関連を図る。○特別活動…朝や帰りの会等で安全指導を徹底し、自他共に安全で安心した行動のできる態度を育てる。○総合的な学習の時間…日常に潜む危険から自分の生活や地域の課題を設定し、体験的・探究的な活動を通して、安全に行動するための資質・能力を養う。○職員会議、校内研修及びOJT研修を通して情報の共有化を図るとともに、「安全教育プログラム」、「危機管理マニュアル」の理解を深める。○警察署や消防署などの地域の関係機関と連携して安全教育の定期的な実施に取り組み、危険を予測し回避する能力を高め、地域に貢献する態度を養う。○地域安全マップの作成、フィールドワークによる実践的な授業、異学年と関わりながら、日々の生活での基本的な約束等について理解させ、学校内外での安全な過ごし方ができるようにする。○「いかのおすし」の定着や、不審者から身を守るための行動・集団での歩き方の指導を行い、安全な登下校や校外学習等ができるようにする。(朝の会・帰りの会・授業中、休み時間、給食準備時、清掃時、クラブ活動時、登下校指時、長期休業前後)○家庭生活を含む日常で起こるSNSに起因する等の犯罪や性犯罪・性暴力の被害者、加害者、傍観者にならないように生命(いのち)の安全教育について指導する。<低学年>安全に関する基本的な知識を得る。地域の方々との交流を通して、地域社会の一員としての自覚をもたせる。<中学年>安全に関する知識を活用する。地域社会で自他の安全を意識した行動ができるようにする。<高学年>安全に関する知識や体験を日常の中で深める。地域社会の中で、自他の安全や幼児・高齢者への配慮もできるようにする。○毎月、校内生活に関するアンケート評価を行い、不十分なところを学校全体で重点とし、学級で指導を徹底する。○学習用具の整頓、廊下・階段歩行のルール、校庭遊び及び室内遊びでのルール等について、「〇〇小のよいこ(生活のきまり)」に基づき全校で統一した指導を行う。○火曜~金曜の毎朝の職員朝会、水曜日の生活指導会、月1回程度の校内サポート委員会などを設定し、担任、専科、養護教諭、特別支援教室と情報を共有し、共通した対応を行う。 4月:緊急時対応マニュアル・校内体制について の共通理解 5月:「安全教育プログラム」についての共通理解、 防火扉稼働訓練、大規模地震対応訓練 6月:救命救急法講習、水泳の安全指導・安全管 理、学校110番使用訓練、不審者対応訓練、 アレルギー・アナフィラキシー対応研修 9月:学校安全教室指導者講習 1月:研修・研究のまとめ毎月:自衛消防訓練  教育目標   心を磨き、頭を鍛え、たくましい体をつくる○自分で考える子○進んで人とかかわる子○最後までやりとげる子自分で考え、判断し、行動できる児童・生徒の育成~安全教育における小中一貫の取組を通して~○道路の交通法規や集団での歩行の仕方を理解させ、道路事情に応じた安全な通学ができるようにする。○「自転車安全利用五則」等、自転車に関する約束を理解させ、坂道の乗り方を重点に、安全に利用できるようにする。○自転車の車両としての特性や安全点検、ヘルメット着用の重要性を理解させ、安全に利用できるようにする。(朝の会・帰りの会、交通安全教室、一斉下校〔見守り下校〕時、登下校指導時、長期休業前後)<校舎外安全点検>校庭遊具の点検(毎日)、屋上・フェンス等の点検(毎学期)を行い、安全環境の保持に努める。<校舎内安全点検>毎日、日直や用務主事、各教員が、教室・廊下・階段等児童が利用する箇所の安全点検を徹底する。<非常設備点検>年1回、防火扉、サイレン、緊急電話、AEDを稼働させ、適切に作動するかどうかを確認する。<日常安全点検>日直や見回り担当の教員、用務主事による校内の点検、破損箇所の修正、破損の場合には修繕依頼等素早く対応する。○生活指導部(校内生活、校外生活、安全指導、安全管理、保健指導)において細かく分担する。○学校安全計画を見直すサイクルの確立○生活指導部で実施した避難訓練等は、即時評価を行い、その都度次年度に向けての改善案を作成する。○年1回の保護者・学校評議員(地域)・教職員・児童による学校評価の中で、すぐに改善するもの、次年度以降検討するものを見極め、各種安全指導・安全管理の改善に生かす。○安全に行動するための知識・技能を身に付け、主体的に行動できる力(知識及び技能)○情報を収集し、事実や根拠に基づき、危機回避のための意思決定ができる力(思考力・判断力・表現力等)○自分の生活が身近な社会環境に与える影響に気付き、生活を主体的に工夫・改善できる力 (学びに向かう力・人間性等)<各教科>学習活動における事故防止や、用具の安全な使い方、自然の脅威や安全のための適切な行動等について取り上げ、理解させる。<特別の教科 道徳>内容項目に応じて自助・共助・公助について考えさせ、自己を振り返らせる。<特別活動>学級会やクラブ活動・児童会活動時に自他共に安全な行動がとれるように安全指導を徹底する。安全に学校生活を送るための校内安全マップの作成や共有を行う。<総合的な学習の時間>安全について、課題を設定し、探究的に解決を図り、安全に行動するための資質・能力を養う。○山や川、自然が多く立地する学校のため校区が広く、児童が自転車乗用時に注意すべき箇所が多数ある。○川沿いの道は細く、雨天時に車とすれ違う時の歩き方には注意が必要になる。また、農地が点在し、樹木が多く、昼夜を問わず暗く死角になる部分も多い。○地域の防犯では、シルバー人材センターより児童通学案内の方が、警察では交通安全見守り隊が、児童の登下校や地域の安全を守る活動を行っている。○「防災ノート~災害と安全~」、「東京マイ・タイムライン」等を避難訓練の事前指導や事後指導で活用し、地震や火災時に学校や家庭で適切な行動をしたり、自他の安全に配慮した行動をしたりすることができるようにする。○災害発生時における避難所の役割とその生活を理解し、自分たちにできる行動を考え、実践しようとする態度を養う。(防火扉稼働時の避難訓練、「いつでも・どこでも起こり得ること」を想定した多様な避難訓練。引き渡し訓練)○Jアラートについて指導する。○各種緊急時対応マニュアルを熟知し、児童の安全を最優先に、迅速な報告と的確な初期対応を行う。○災害発生時のメール配信・災害伝言ダイヤル・掲示板による保護者への通知と、災害に応じた児童の引き渡しの方法の確立し、訓練を実施する。○1カ月に1度の避難訓練を行う。地震や火災等様々な場面を想定した訓練を行う。○災害時用飲料水や食料を備蓄し、使用訓練を行う。○校外学習等では、非常用食糧、携帯トイレの確保・携行する。〇危機管理マニュアルを見直し、改善を図る。○市役所、消防署、警察署、各町会の防災担当者との連携を図り、防災訓練や教育活動への協力を依頼する。○東京都教育委員会・警察署・消防署・関係諸団体との連携によるセーフティ教室・交通安全教室等の実施と地域の人材を活用した地域ぐるみの安全活動を行う。○本校の経営支援部を中心に、自治会・PTAとの研修を通した啓発活動を行う。33(3)学校安全計画(全体計画)

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