安全教育プログラム 第16集
34/116

2(1)教育課程と安全教育小学校学習指導要領(平成29年告示)第1章 総則 第1の2(3) 特に、学校における食育の推進並びに体力の向上に関する指導、安全に関する指導及び心身の健康の保持増進に関する指導については、体育科、家庭科及び特別活動の時間はもとより、各教科、道徳科、外国語活動及び総合的な学習の時間などにおいてもそれぞれの特質に応じて適切に行うよう努めること。また、それらの指導を通して、家庭や地域社会との連携を図りながら、日常生活において適切な体育・健康に関する活動の実践を促し、生涯を通じて健康・安全で活力ある生活を送るための基礎が培われるよう配慮すること。小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 生活編第2章 生活科の目標 第2節の2 集団や社会の一員として安全で適切な行動をしたりするとは、児童が学校、家庭、地域社会における一人の構成員として、様々な場でどのような行動をすることが望ましいかについて考え、自ら進んで次のような行動ができるようになることである。(中略) 特に、安全については、自分の身を守ることを最優先に考え、自然災害、交通災害、人的災害などに対する適切な行動や危険を回避する行動などができるようにすることにも配慮する必要がある。小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 体育編第2章 体育科の目標及び内容 第2節〔第5学年及び第6学年〕2 内容 G保健(2)けがの防止 ア知識及び技能(ア)㋑ 交通事故や身の回りの生活の危険が原因となって起こるけがを防止するためには、周囲の状況をよく見極め、危険に早く気付いて、的確な判断の下に安全に行動することが必要であることを理解できるようにする。その際、交通事故の防止については、道路を横断する際の一時停止や右左の安全確認などを、学校生活の事故によるけがの防止については、廊下や階段の歩行の仕方、運動場などでの運動や遊び方などを、犯罪被害の防止については、犯罪が起こりやすい場所を避けること、犯罪に巻き込まれそうになったらすぐに助けを求めることなどを取り上げるようにする。なお、心の状態や体の調子が的確な判断や行動に影響を及ぼすことについても触れるようにする。小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別活動編第3章 各活動・学校行事の目標及び内容 第1節 学級活動 2 学級活動の内容(2)のウ 安全に関する指導としては、防犯を含めた身の回りの安全、交通安全、防災など、自分や他の生命を尊重し、危険を予測し、事前に備えるなど日常生活を安全に保つために必要な事柄を理解する内容が挙げられる。他にも、進んできまりを守り、危険を回避し、安全に行動できる能力や態度を育成するなどの内容が考えられる。近年でも、東日本大震災や熊本地震、台風や集中豪雨などをはじめとする様々な自然災害の発生や、情報化やグローバル化等の社会の変化に伴い、児童を取り巻く安全に関する環境も変化している。したがって、安全に関する指導においても、取り上げた内容について、必要な情報を自ら収集し、よりよく判断し行動する力を育むことが重要である。32 小学校学習指導要領(平成29年告示)第1章 総則 第1の2(3)では、「安全に関する指導」について次のように示しており、その趣旨を受け、安全に関する指導は、教科等横断的な視点で学校における教育活動全体を通じて行われなければならない。 このことを踏まえ、小学校における安全教育は、「生活安全」、「交通安全」、「災害安全」に関する様々な危険の要因や事故等の防止について理解し、日常生活における安全の状況を判断し進んで安全な行動ができるようにするとともに、周りの人の安全にも配慮できるようにすることを目指して行われる。(2)教科等の中で行う指導 教科等においては、例えば、小学校学習指導要領解説に次のように示されている。小学校          

元のページ  ../index.html#34

このブックを見る