理論編学校における安全教育プログラム安全教育と安全教育で身に付ける力安全教育の生活安全に交通安全に災害安全に3領域基本的事項必ず指導するために確実な実施の計画安全教育の評価安全教育の計画例安全教育の一覧実践事例おける実践事例おける実践事例おける実践事例(校種別)一声事例安全教育の実践編資料編(3)安全教育の全体計画298 安全教育の計画例(幼稚園)安全教育に関する法令等園の教育目標園の現状等安全教育の目標目指す幼児像育てようとする資質や能力及び態度安全教育の目標を実現するための基本方針安全学習及び安全指導の指導方針等生活安全交通安全災害安全発達を見通した指導方針関係する領域生活や行動等の安全管理(対人管理)○常に幼児の心身の健康状態の把握に努め、情緒 の安定を図る。○施設や遊具・用具を使用する時のきまりや約束に ついて指導を徹底する。○手洗いの呼びかけや消毒等、感染症対策のため に必要な指導を徹底する。安全管理との関連園の環境(対物管理)事件・事故や災害発生時の危機管理○危機管理マニュアルを熟知し、幼児の安全を最優 先に、迅速な報告と的確な初期対応を行う。○災害発生時における保護者との連絡手段及び幼 児の引き渡し方法を確立する。○近隣の関係機関と緊密な連絡、情報交換をし、適 切な対応を行う。教職員の園内研修 4月:防犯訓練、避難行動の共通理解 安全教育プログラムを用いた安全 教育の共通理解 5月:園周辺の地域の実態把握 消防署と連携したAED取扱訓練12月:不審者侵入時の対応訓練 1月:消防署と連携した消火訓練推進組織及び評価家庭・地域・関係機関との連携○学校教育法第23条(幼稚園の目標)○幼稚園教育要領○学校保健安全法第27条○東京都教育ビジョン(第4次) 基本的な方針6 「健やかな体を育て、健康で安全に 生活する力を育む教育」○区市町村教育委員会の教育目標 「家庭・学校・地域の連携強化」元気いっぱい 笑顔いっぱい 夢いっぱい 育つ(本園)の子供○新設の高層マンションや鉄道、道路 など大規模な工事が多い地域で、 トラックなど大型車が頻繁に通る。○日常の中で運動する機会が少なく、 転んだ時に手を付けなかったり、動き がぎこちなかったりする姿が見られる。○交通ルールを守ることや、安全に気を 付けて歩くことの大切さは分かってい るが、登降園や園外保育で歩道を歩 く時に状況を把握した上で、判断し、 適した行動をとることに課題がある。○自分の命を大切にする気持ちをもつ。○教職員や保護者の話を聞いて、必要なことに気付く。○分かったことや経験したことを基に自分なりに予測し、 見通しをもって行動する。○意欲的に遊びや生活に取り組む幼児○自分の身の周りの人や物の状況に関心をもって行動する幼児○約束を守る大切さが分かり、進んで行動する幼児○きまりや約束を守り、安全に生活しようとする態度○身近な人を信頼し、互いを大切にする心○自分から危険を予測し、状況に応じて行動する力〇幼児が地域に親しみの気持ちがもてるようにするために、計画的に園外活動を実施し、地域とのつながりをもてるようにしていく。〇実際に道を歩く際に、交通ルールについて教師が幼児自身に気付かせる言葉を掛けたり、幼児が気付いたことを共有したりして、幼児が自分で気付いて 行動できるようにする。〇幼児の安全な生活に対して、保護者と課題や指導の在り方を共通理解し、計画的に啓発を促す。○日常の園生活の具体的な場面を捉え、危険な行動 を振り返り、適切な行動を認識できるよう指導する。○遊具や用具の適切な使い方が分かり、安全に生活 できるようにする。○体を十分に動かす体験を通して、機敏性やバラン ス性を養う。○身の回りの危険に気付き、自分で判断して行動す る態度を育てる。○日々の登降園や園外活動等を通して、道の 歩き方や交通ルールを学び、安全に対する 意識を育てる。○保護者会や降園時に定期的に安全に対す る啓発を行うとともに、保護者と幼児で交通 安全について話す、聞く機会をもつことがで きるようにする。○地域や関係諸機関と連携して、地域内の交 通事情を把握し、幼児の交通安全教育に生 かす。○実践的な避難訓練を通して、いざという時に、落ち 着いて自分の身を守る力を育てる。○地域・家庭・関係機関と連携した、体験的な活動を 多く取り入れ、災害時に慌てずに行動する能力を 育てる。(3歳児)幼児の興味や関心を捉え、気付きを受け止めながら信頼関係を 築くことで、幼児が安心して行動できるようにする。(4歳児)周囲の状況に気付いて行動できるよう促すことで、幼児が状況に 合わせて必要な行動をとることができるようにする。(5歳児)気付いたことを発信したり、友達と共有したりできるようにすること で、幼児が安全に生活するために必要なことを自分で考えて行動 できるようにする。心身の健康に関する領域「健康」○いろいろな遊びを通して十分に体を動かす中で、安全についての構え を身に付け、自分の体を大切にしようとする気持ちを育てる。○危険な場所、危険な遊び方、交通事故、災害時などの行動の仕方が分 かり、安全に気を付けて行動することができるようにする。(定期点検)〇毎月安全点検日を設定し、園舎内外を教職 員全員で点検する。(日常点検)〇遊具・用具の安全点検及び保育室・園庭の 環境整備をする。○小学校と連携した安全教育推進委員会の 設置○安全教育推進委員長を中心とした毎月の 安全点検・避難訓練の実施○毎月の評価会議、年度末の園評価を活用○親子交通安全教室、親子防災訓練等、 家庭への啓発活動○消防と連携した避難訓練○警察と連携した交通安全指導○地域の防犯ボランティアとの連携 教科等に関連した指導教材の活用実践的な防災教育現代的な課題への対応組織的活動「安全学習」と「安全指導」を相互に関連させるなど、教科間で学びがつながり、深まる工夫をする。「防災ノート ~災害と安全~」、「東京マイ・タイムライン」等の教材の活用を明記する。・ 平成25年2月7日付24教指企第1066号「学校・園における震災等に対する避難訓練等の改善について(通知)」に基づいた活動にする。・ 自転車通学の生徒がいる学校について、自転車損害賠償保険等への加入義務、ヘルメット着用に努めることを含め、自転車事故防止に向けた自転車の安全な利用に関する取組を明記する。・ 現代的な課題である「生命(いのち)の安全教育」及び「弾道ミサイル発射時の安全」に関する取組を明記する。教職員等の研修を明記する。留意点22 「学校安全計画」とは、安全教育の内容と安全管理の内容とを関連させ、統合した、年間を見通した安全に関する諸活動の総合的な基本計画である。(「学校保健安全法第27条」) この計画には、少なくとも①学校の施設及び設備の安全点検 ②児童・生徒等に対する安全に関する指導 ③職員の研修に関する事項を盛り込むことが定められている。つまり、「学校安全計画」の中に「安全教育に関する計画」が位置付けられることになる。 本書では、安全教育に関する計画として、学校安全計画の全体計画と年間指導計画の作成事例を掲載している。 学校の教育活動全体を通して、安全教育の目標を実現するための方策等を総合的に示した計画である。安全教育を効果的に進めるためには、「学校安全計画」において安全管理と密接に関連させて実施していくことが必要である。 また、全校的な立場から、特に工夫し留意すべきことは何か、家庭や地域社会との連携の在り方なども含めて構造的・概括的に示す必要がある。 「必ず指導する基本的事項」や学校で設定した内容を「安全学習」、「安全指導」を通して、計画的に指導するために作成する。 「安全学習」と「安全指導」との関連を明記することや、生活指導との系統性・整合性を図っていく必要がある。改善の視点全ての領域に関する内容を配置する。安全教育の3領域必ず指導する基本的事項年間を見通して指導時期を設定する。(1)「学校安全計画」と「安全教育に関する計画」の関係(2)学校安全計画の全体計画(3)学校安全計画の年間指導計画学校安全計画の全体計画と年間指導計画 年間指導計画 改善のポイント6 安全教育の計画1
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